当社では、持続可能性の観点から企業価値を向上させるため、サステナビリティ推進体制を強化しております。2023年3月の取締役会において、取締役会直轄のサステナビリティ委員会を設置することを決議し、メンバーを指名しました。同委員会での3回の集中審議を経て上程された、サステナビリティ基本方針、マテリアリティ(重要課題)の選定及び取り組み方針等について、取締役会にて承認されました。
サステナビリティ委員会では、基本方針に則り、4つのマテリアリティを選定いたしました。選定に当たって使用したフレームワーク・基準は、SASBスタンダード(※)です。同基準の「インフラストラクチャー・廃棄物管理」で示された項目を、社会・ステークホルダーにとっての重要度と当社としての重要度で検討し、「リサイクルと資源回収」と「労働者の安全管理」を選定しました。さらに、現在の社会環境等を勘案し、独自に「廃棄物の適正処理」と「BCP」を選定しました。なお、「フリート燃料」に関しては重要な課題と認識しておりますが、現時点で当社が取り組むことができる内容に乏しいため、近い将来に重要課題とする目線で情報収集を継続していくこととしております。
SASBスタンダードについて
SASBとは「Sustainability Accounting Standards Board(米国サステナビリティ会計基準審議会)」という、2011年にアメリカのサンフランシスコを拠点に設立されたサステナビリティに関する会計基準・開示基準をまとめる団体の略称です。
そして、SASBスタンダードとは2018年にSASBが公開した非財務情報公開の標準化に向けた基準となっており、すべての企業を11の業種(セクター)と38の準業種(サブセクター)と77の産業分類に適合するように設計されています。
※2022年8月1日、IIRCとSASBの合併により2021年6月に設立されたValue Reporting Foundation(VRF)は、ESG情報の国際的な開示基準を作成するIFRS財団に総合されました。
SDGsへの取り組み
SDGsとは、「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」のことで、2015年9月の国連サミットで採択された国際目標です。当社では従来よりCSR活動としてSDGs目標への貢献も重要と考え、中でもとりわけ当社の事業活動に関わってくる「12.つくる責任、つかう責任」を重点テーマとして、重視してきました。課題等への取り組みをご紹介するページでは、SDGsパネルも併せて表示をしています。